「物心ついてから・・・・。」の落とし穴
過去に子どもの早期教育が良くないと言われたこともありました。しかし実はそうで はないことが、だんだんとわかってきました。ここではその理由を説明していきます。
⇒ 指導理念
いしくらの水泳指導の考え方-(子どものやる気を育てます)
1.泳ぐことが好きになるように子供のやる気を大切にしています。
いしくらではクリアし易い細分化された目標を一つ一つクリアしながら練習を進めて行きます。15級の遊びを取り入れた水慣れから11級までが4泳法習得のための基本動作の習得です。
次に10級から5級までが4種目の「一連のカタチの習得」に入ります。
何故4種目かというと4種目ともすべて動かすカラダの部位が違うので子供の運動機能の発達に良いと言われているからです。私たちはこの練習の中で子どもたちが泳ぐことが好きになるように子どものやる気を育てて行きます。
2.溺れないための正しく美しい泳ぎを目標に。
4泳法を覚えただけではまだ終わりとは言えません。一般的に溺れない泳力と言うのは4種目中のいずれかで200m以上泳げる泳力が必要だと言われています。200mを泳げるようになるためには無駄のない正しい泳ぎが必用になってきます。そのため5級以上からはタイムが目標となります。
脳と神経の発達の部分にご注目ください。
4歳で大人の約80%。8歳から10歳でほぼ100%に達しています。 この時期に様々な動作を習得することで、将来的な運動能力にも大きく影響がでてきます。
特に水泳は「全方位運動」なので様々な運動の基礎を作るのに最適だと言われています。
宮下充正先生の書籍「子供のスポーツ医学」 から抜粋したものです。
「動作の習得」の曲線にご注目ください。子どもの動作の習得の成長速度は非常に早く(ピークは8歳)衰え始めるのも非常に早いことがわかります。知っているのと知らないのでは子どもの将来に大きく影響することが想像できますね。
子どもは親がついているから水難事故はあり得ないとお思いの方も多いと思います。でも実際は平成27年の水難者1,635人のうち中学生までの子供230人が水難事故に合っています。早いうちに水泳を習得すれば安心ですね。
「うちの子はまだ何もわからない年齢だからもの心ついてから始めます」という言葉を聞きますが、実際「もの心」がつく時期というのは同時に物事に抵抗を感じ始める時期でもあります。本当はベビーから始めるのが一番理想的なのです。何もわからないからスタートが大変楽なのです。
体は「脳⇒神経」の指令によって動かします。その「脳」は4才で大人の約80%、8~10才にかけてはほぼ100%にまで達します。この時期の動作の習得スピードは実際に子育てをして来られた皆さんが実感していると思います。つまりこの年齢に達するまでに神経系の発達を助けるような刺激を与えることは子どもの成長にとってとても理想的なのです。また小さい頃から運動習慣をつけることは子どもの脳の発育にも非常に良い影響を与えることがわかっています。
始める時期が小学生の2~3年生を超えると中学入学前にすぐに学習塾や他の習い事を始めることになりせっかく始めた水泳も習得半ばで辞めざるを得なくなってしまします。そのような場合は※週2回以上で倍速で習得するような対策が必要になってきます。実際そのようなお子様も沢山おられます。また、早く始めても週2回以上で倍速習得すれば水泳を早いうちに習得でき余裕が生まれその後の習い事に体力的、精神的に良い影響を与えることになります。
小学校では否応なしに水泳授業が始まります。水泳、プールに慣れていない子は水泳授業自体が大きな壁となってしまいます。中には水泳授業がある日は学校を休んでしまうということもあるそうです。
逆にビートの水泳教室で水慣れが進み、泳力も上がっていると水泳教室自体が楽しみにさえなってきます。
この差は、他の授業や人間関係にも影響を与えかねません。なので子どもたちの学校生活を楽しくするためにも早いうちにプール、水泳に慣れておくことが望ましいのです。
このように子供たちの生理的、学齢的要因から、少しでも早くから水泳を始めることが望ましいといえるのではないでしょうか。